PDFのページを削除しても容量が減らない理由と、確実に軽くする方法
PDFのページを削除して保存したのに、ファイルの容量がほとんど変わらないことがあります。PDFは変更を末尾に書き足す形で保存できる仕組みを持っていて、消したページのデータがファイルに残る場合があるためです。残したいページだけで新しいPDFを作り直す方法と、それでも重いときの圧縮の方法をまとめました。
100ページあるPDFから要らないページを消して、10ページだけにしました。これで送れると思って容量を見ると、ほとんど変わっていません。ページが減ったのに容量が減らないのは、消したページのデータがファイルの中に残っている場合があるからです。
いちばん早いのは、当サイトのPDF結合・分割・ページ削除・回転で、残したいページだけを使ってPDFを作り直す方法です。PDFはサーバーにアップロードされず、ブラウザの中だけで処理されます。
いちばん早い方法:残すページだけでPDFを作り直す
PDF結合・分割・ページ削除・回転を開き、次の順に操作してください。
- 「ページの削除・回転・並べ替え」のタブを選ぶ
- PDFを枠にドラッグ&ドロップする(iPhoneやAndroidでは「ファイルを選択」を押して選ぶ)
- 要らないページの「削除」を押す
- 「この内容で保存」を押す
「edited.pdf」という名前でダウンロードされます。このツールは元のファイルを書き換えるのではなく、空のPDFを新しく作り、削除しなかったページだけをそこへ写してから保存します。消したページだけが使っていた画像やフォントは、新しいファイルに入りません。
ファイルはサーバーに送られません
- 処理は、お使いのブラウザの中だけで行います。PDFをインターネット上のサーバーへアップロードすることはありません。
- 会員登録やメールアドレスの入力はありません。
- 作り直したPDFは、お使いの端末に直接ダウンロードされます。
扱えるのは1ファイル100MBまでです。パスワードで保護されたPDFは読み込めません。
ページを消しても容量が減らない理由
PDFには、ファイル全体を書き直さずに変更を保存する仕組みがあります。PDFの規格を扱う業界団体のPDF Associationは、これを「Incremental update(増分更新)」と呼び、変更はファイルの末尾に書き足され、元の中身は変更されないまま残ると説明しています。同団体は例として、文書を確認するツールがコメントをこの方式で書き足せば、電子署名済みの元の文書が無効にならないことを挙げています。
ページの削除もこの方式で保存されると、「このページはもう使わない」という情報が末尾に書き足されるだけで、消したページの画像や文字のデータはファイルの前の方に残ります。画面に出るページは減っても、容量はほとんど減りません。上書き保存を繰り返すほど、書き足しの分だけ容量が増えることもあります。
どのソフトが、どの保存操作でこの書き足し方式を使うのかは、Adobeの公式ヘルプを探した範囲では確かめられませんでした。手元のソフトで容量が減らなかったら、この仕組みが原因の可能性があると考えて、上の方法で作り直してください。
消したページがもともと軽かった場合
もう1つの理由は、消したページが容量の多くを占めていなかった場合です。文字だけのページは小さく、PDFを重くしているのはたいてい写真やスキャンした画像です。残したページに大きな画像が入っているなら、ページを減らしても容量はあまり変わりません。
この場合に要るのは、画像を縮める圧縮です。当サイトのPDF圧縮・PDFとJPGの変換も、ファイルをサーバーへ送らず、ブラウザの中で処理するツールです。圧縮の方法の違いはPDFをアップロードせずに圧縮する方法で説明しています。
ほかの方法
Adobe Acrobatで圧縮して保存する
Adobe Acrobatのデスクトップ版には「PDFを圧縮」があります。「すべてのツール」から「PDFを圧縮」を選び、「単一ファイル」を選んで保存すると、サイズが小さくなります。Adobeの案内では、「ファイル」(Windowsでは「メニュー」)の「その他の形式で保存」から「サイズが縮小されたPDF」を選び、保存場所とファイル名を決めて保存する手順も紹介されています。
画像の解像度や不要なデータの扱いまで決める「高度な最適化」は、Acrobat Pro、Premium、Studioのデスクトップ版だけの機能です。
Macの「プレビュー」で書き出す
Macでは、「プレビュー」アプリの「書き出す」でサイズを減らせます。Appleのサポートページに載っている手順は次のとおりです。
- サイズを小さくしたいPDFをプレビューで開く
- 「ファイル」メニューの「書き出す」を選ぶ
- 「Quartzフィルタ」のポップアップメニューで「ファイルサイズを減らす」を選ぶ
- 「保存」をクリックする
既存のファイルを置き換えるかを聞かれたら、元のPDFを残したいときは「キャンセル」を押し、別のファイル名を入れてから保存します。書き出したあとは、ファイルを開いて文字や図が読めるかを確かめてください。
オンラインの圧縮サービス
AdobeのAcrobat オンラインツールのように、Webサイト上でPDFを圧縮するサービスもあります。こうしたサービスは、PDFをいったんサービス側へアップロードしてから処理します。社外に出せない書類なら、ファイルを送らずに済む方法(ブラウザの中だけで処理するツールや、Macのプレビュー)を選んでください。